石鹸とは
石鹸とは、高級脂肪酸のナトリウム塩やカリウム塩の総称です。
脂肪酸とは、CnHmCOOH で表せ、炭素数がC12以上のものが高級脂肪酸です。
CnHmCOONa(脂肪酸ナトリウム塩)やCnHmCOOK(脂肪酸カリウム塩)が石鹸の化学構造というわけです。
石鹸は界面活性剤の一種で、工業的には動植物の油脂をアルカリで煮て作られます。
油脂を水酸化ナトリウム(苛性ソーダ)で煮たものがソーダ石鹸CnHmCOONaで、油脂を水酸化カリウム(苛性カリ)で煮たものがカリ石鹸CnHmCOOKです。
石鹸シャンプーとは
洗浄剤として石鹸が主体のシャンプーが、石鹸シャンプーです。
成分表示で、石鹸素地(=脂肪酸ナトリウム)、カリ石鹸素地(=脂肪酸カリウム)、石鹸分、などと書かれており、それが主成分であれば、それは石鹸シャンプーです。
主成分だけの無添加石鹸シャンプーもありますが、多くの商品には、保湿剤、香料、酸化防止剤、保存料などの添加物が配合されています。
しかし、高級アルコール系やアミノ酸系に比べると、圧倒的に添加物の種類が少ない商品が多いです。
石鹸シャンプーは一般的に、弱アルカリ性で洗浄力・脱脂力が強いため、皮膚が丈夫で、皮脂の多い人が利用するほうがいいでしょう。
また、石鹸の弱アルカリ性の中和のために酸性リンスが必要となるなど、一般のシャンプーとはやや使い勝手が異なります。
しかし、天然原料が主体となっていることや、添加物が少ないこと、環境への負担が軽いこと、またさっぱりした使用感などを理由に愛用者は多いです。
リンスについて
従来の高級アルコール系シャンプーでは、シリコンがキューティクルの開きを抑えていたので、シリコンの入っていない石鹸シャンプーを使うと、一時的にキューティクルが開いてしまいます。
2、3か月もすれば、自然にキューティクルが閉じますが、それまで髪はキシキシ、バサバサになってしまうかもしれません。
どうしても気になる場合は、リンスが必要です。
リンスは必ず、「石鹸シャンプー用」とか「酸性リンス」などと書かれているものを選んで下さい。
石鹸シャンプー専用リンスには、クエン酸がふくまれています。
シャンプーで弱アルカリに傾いた髪を、弱酸性のリンスで中和することにより、キューティクルを引き締め、髪本来の状態にするのが目的です。
石鹸シャンプー専用のリンスであれば、シャンプーとは違うメーカーのものでも大丈夫です。
また、家庭にある食酢やレモン汁、クエン酸でも代用できます。
石鹸シャンプーのメリット
・刺激が少なく、頭皮に優しい
・洗浄力は適度に強いが、高級アルコール系ほどではない
・添加物が少ない商品が多いので、体にも環境にも安心
石鹸シャンプーのデメリット
・泡立ちがやや悪い
・石鹸が残留しやすい
・洗髪後、髪がアルカリ性に傾くため、手触りが悪く、キシミやごわつきが激しい
・くせ毛、抜け毛を進行させることがある
